当科において視神経管部硬膜動静脈瘻の治療を受けられた方

およびそのご家族の方へ

「視神経管部硬膜動静脈瘻の血管構築および病態の解明」へご協力のお願い―


研究機関名 岡山大学病院

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長 岡山大学病院長 金澤 右

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 大塚愛二


研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 助教  平松匡文

研究分担者 岡山大学病院 IVRセンター 准教授 杉生憲志

      岡山大学病院 脳神経外科 講師  菱川朋人

      岡山大学病院 脳神経外科 助教  春間 純

      岡山大学病院 脳神経外科 教授  伊達 勲


1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

 頭蓋内硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistula: DAVF)は、頭蓋内の脳を包む硬膜に動脈と静脈がつながる動静脈シャントを生じ、異常な血流が脳内に逆流するために頭蓋内出血や脳梗塞の原因となる脳血管障害の一つです。治療としては、主に血管内治療による動脈から、もしくは静脈からの塞栓術が行われます。一方、DAVFは眼球の存在する眼窩内にも発生することがあり、眼の充血・眼球の突出・眼球の動きの制限・視力の障害の原因となり、眼動脈と眼静脈との動静脈シャントのために、動脈からの塞栓術は視力障害を生じるリスクが高く、静脈からの塞栓術も比較的困難であることが報告されています。一方、頭蓋内と眼窩内をつなぐ構造物であり、視神経や眼動脈が通過する視神経管と呼ばれる部位に発生したDAVFは、文献上は今までに報告がなく、その血管の構造や病態は明らかでありませんが、我々は画像上視神経管部に発生していると判断できたDAVFの症例を複数の施設で経験しました。今までは視神経管部のDAVFは眼窩内DAVFや頭蓋内DAVFとして分析され、報告されてきたものと推測されますが、画像診断技術の発展・進歩に伴い、より正確な診断が行われるようになったものと考えられます。

 本研究では多施設で塞栓術や手術が行われた視神経管部に発生したDAVF症例を集積し、その血管構築と治療結果について検討することにより、その病態と外科的治療の有効性を明らかにすることが目的です。


2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

 研究成果により視神経管部の硬膜動静脈瘻の病態を解明することができ,視神経管部の硬膜動静脈瘻における将来の医療の進歩に貢献できる可能性があります。具体的には、血管の構造や病態に特徴があるとすれば、それらを解析することにより、今までの治療結果の妥当性を検証でき、今後の治療方針をより安全・確実なものにすることができる可能性があります。


2.研究の方法

1) 研究対象者

 201011日~20201231日の間に岡山大学病院および研究協力機関で視神経管部硬膜動静脈瘻と診断された方3名、岡山大学病院脳神経外科においては診断された方1名を研究対象とします。


2) 研究期間

 倫理委員会承認後(2021219日)~2021731


3) 研究方法

 201011日~20201231日の間に当院において視神経管硬膜動静脈瘻と診断された方で、研究者が診療情報をもとに年齢・性別・既往・症状・診断名・CT所見・MRI所見・血管撮影所見・治療情報・合併症に関するデータを選び、診断・治療結果に関する分析を行います。


4) 使用する情報

 この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

 ・年齢、性別、既往、症状、診断名、CT所見、MRI所見、血管撮影所見、治療情報、

  合併症に関するデータ


5) 情報の保存、二次利用

 この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学病院脳神経外科(臨床研究棟9階 准教授室)内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

一定の期間保存が必要な理由は、研究終了後も論文作成やデータ確認を行う事が想定されるためです。

廃棄の際には、個人情報に十分注意して、電子情報はコンピューターから完全抹消し、紙媒体(資料)はシュレッダーにて裁断し廃棄します。


6) 研究計画書および個人情報の開示

 あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

 また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。

 この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。


 この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2021531日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。


<問い合わせ・連絡先>

 岡山大学病院 脳神経外科

 氏名:平松匡文

 電話:086-235-7336(平日:830分~1715分)

 ファックス:086-235-0191


<研究組織>

 研究代表機関名  岡山大学病院

 研究代表責任者 岡山大学病院  脳神経外科 助教 平松匡文


 既存情報の提供のみを行う機関(研究協力機関)

  岡山旭東病院 脳神経外科 部長 中嶋裕之

  昭和大学横浜市北部病院 脳神経外科 助教 山家弘雄


List of Articles
番号 タイトル 日付
140 「National Clinical Databaseを用いた日本における未破裂脳動脈瘤の治療成績に関する後向き観察研究(SMART Japan)」 new 2021-11-09
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134 「グリオーマにおける化学療法感受性の遺伝子指標の検索とそれに基づくテーラーメード治療法の開発」 2021-06-28
133 「JCOG1114CA1:臨床検体の解析によるPCNSL予後予測バイオマーカーおよび治療反応性規定因子の探索的研究(特定臨床研究「JCOG1114C」の附随研究)」 2021-06-21
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128 「FREDを用いた脳動脈瘤に対するフローダイバーターの留置術の市販後初期経験に関する多施設共同登録研究(JAPAN FRED PMS)」へご協力のお願い 2021-05-06
127 「手術実績(データ)」を更新のお知らせ 2021-04-13
126 「スタッフ紹介」ならびに「外来診療」を更新のお知らせ 2021-04-06
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122 「脳動脈瘤の増大およびコイル塞栓術後再発におけるパロキセチンの抑制効果の後ろ向き検討(R2-NHO(心脳)-01)」へご協力のお願い 2021-02-19
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