先輩の声

井上 陽平

生命の最前線で必要なのは日常のフットワーク

患者さまの生死に深く関わる分野である脳神経外科。命を救うためになるべく早く処置しなくてはいけない場面に立ち会うことも多いです。そのためにはあらゆる手術の選択肢をもっておき、適切な方法を瞬時に選び取らなくてはいけません。現場で正しい判断ができるよう、日々進歩する医療や情報に対してアンテナを張って、即座に反応できる軽いフットワークを常に心掛けています。
開頭クリッピングができるようになりたい、コロナ禍で叶わなかった学会発表をしたい…。まずはクリアしたい目標がたくさんあります。向上心をもって毎日を過ごしていきたいと考えています。

井上 陽平(2019年入局/専攻医)

入局した理由

岡山大学在学中、当科の先生方には勉強や部活などでお世話になっていたので、自然な流れで入局に至ったように思います。優秀で熱心な先生方の指導のもと、慣れ親しんだ環境で脳神経外科医を目指せることは、私にとって魅力的でした。
また、大学病院ならではの珍しい疾患や高難度の手術にふれたいと考えたことも理由のひとつです。

入局してよかったこと

手術や血管内治療といった幅広い手技に携われることは、脳神経外科医として成長するための大きな強みだと感じています。なかでも機能神経外科の手術は、大学病院以外ではなかなかできない経験です。入局後は早い段階からさまざまな手術に参加させてもらえるので、責任感と実践力を身に着けることができる点にも感謝しています。

1日の流れ

8:00 【出勤・カンファレンス】 朝イチで全員参加のカンファレンス。プレゼンは後期研修医が行います。上級医から質問されることも。
9:00 【回診・病棟業務・外来診療、手術】 グループごとに回診。手術やカテーテルがある日は助手に入ります。教授外来のシュライバーに入る時は、診察や画像読影が勉強できる絶好の機会。
12:00 【昼食】 学生や初期研修医と一緒に過ごします。
13:00 【病棟業務】 午後入院の患者さまを回診したり検査結果を確認したり、救急患者の対応も。学生にミニレクチャーするとも。
17:30 【退勤】 早めに帰れる日もあります。終業後は自分の勉強時間に充てています。

入局を考えている方へのメッセージ

生命の最前線ともいえる脳神経外科。心身共にタフであるに越したことはないですが、私のようにへこたれそうになったら、周りの方に引っ張ってもらったり励まされたりして乗り切る人もいます。困ったり悩んだりした時に手を差し伸べてくれる優しい先生ばかりですよ。
また、豊富な症例と関連病院数は大学病院ならでは。上級医の手厚いサポートに加え、充実した臨床経験を積むことができます。恵まれた環境がここにはあります。入局をお待ちしています。