先輩の声

五月女 悠太

 

毎日の積み重ね、脳という聖域にふれることの責任

定期手術や助手、急患の管理、他科からのコンサルトなど、業務は多岐に渡ります。担当患者さまの状態について自分がもっともくわしいと言えるように、患者さまとのコミュニケーションや看護師からの情報収集を心掛けています。
急性期を脱したときや回復して退院に至ったときは、脳神経外科医としてのやりがいを感じます。
一方、最善を尽くしても、残念ながらすべてが幸せな結末になるとは限りません。命を取り留めても、後遺症が残ってしまう方や再発してしまう方もおられます。
患者さまやご家族の喜びや悲しみを身近に感じる立場だからこそ、病棟管理や手術手技といった日々の業務を高い質でクリアできるよういしていきたいと考えています。

五月女 悠太(2020年入局/専攻医)

入局した理由

初期研修を行った広島市民病院で脳外科専攻医を選択。そこで私に脳神経外科の基礎を一から教えてくださった先生方が、かつて岡山大学病院で研鑽を積まれていたことを知りました。尊敬する先生方が学んだ環境で自分も勉強してみたいと考えて入局を決めました。

入局してよかったこと

同僚はもちろん上級医にも相談しやすい職場環境です。上司が厳しくて堅苦しい雰囲気なのではないかと、勝手に抱いていた大学病院のイメージが変わりました。
すべての局員が「患者さまを救いたい」というシンプルだけれど大切な信念をもっているので、私たち若手医師も含めてみんなでが同じ方向を向いて診療に臨めていることを感じます。

1日の流れ

7:30 【出勤】 手術(火、木曜8:30〜)や朝のカンファレンス(月、水、金曜8:00〜)の前に担当患者さまの回診。
8:30 【手術】 手術日は基本的に終日手術となります。手術がない日は、カンファレンス後に病棟管理業務や教授外来のシュライバーを。時間に余裕があれば手術の予習などを行います。
12:00 【昼食】 手術の合間に交代で食事をとります。
17:00 【退勤】 終業後の時間は手術の予習やカンファレンスの資料作りに充てています。急患が来た場合は夜間手術もありますが、時間問わず患者さまのために働けるのも、脳外科の魅力の一つです。

入局を考えている方へのメッセージ

勉強するにつれ、脳神経外科がもつ疾患の幅広さを実感すると思います。膨大な知識と経験が必要で、自分にできるか不安を感じることもあるかもしれません。当科には一緒に乗り越えようとしてくれる先輩や同期の仲間がいます。決して一人ではありません!患者さまのためにみんなで苦境を乗り越えていきましょう。