臨床研究153

多機関共同研究によるオミックス解析を用いた下垂体癌の分子学的病態機序の解明

この研究の詳細についてお知りになりたい方は、下欄の問い合わせ担当者まで直接お問い合わせください。
なお、この研究の研究対象者に該当すると思われる方の中で、ご自身の試料（例：血液など）や診療情報（例：カルテの情報など）をこの研究に使ってほしくないと思われた場合にも、下欄の問い合わせ担当者までその旨をご連絡下さい。

試料・情報の利用目的及び利用方法

研究の対象

当院において、研究番号20-278「成人，小児の脳脊髄腫瘍における遺伝子解析」で研究参加の同意書へ署名をされた方

研究の目的

悪性脳腫瘍を含む「がん」は、正常な遺伝子に傷がつくこと（遺伝子変異）で発生すると考えられています。近年、遺伝子解析技術の進歩に伴い、がんを発生させる遺伝子変異が次々に発見され、これらの変異を標的とした治療薬の開発により、患者さんに提供できる医療の発展につながっています。しかし、一部の稀な悪性腫瘍では、その希少性ゆえに遺伝子解析が進んでおらず、発生に関わる要因の解明が十分でないものもあります。今回研究を行う下垂体癌という疾患も、下垂体に生じる非常に稀な悪性腫瘍であり、現在まで原因となる遺伝子変異などははっきりしていません。
この研究では、研究番号20-278で採取した、腫瘍組織と血液から網羅的な遺伝子解析を行い、下垂体癌の発生原因の解明と、新たな治療標的遺伝子の同定を目的とします。

研究の期間

研究機関の長による実施許可日から2026年3月まで

他の機関に提供する場合の方法

腫瘍組織検体・血液検体（検体は特定の個人を識別できない状態へ加工されます）はシークエンス（シーケンサーという機械を使って遺伝子を調べることです）を行うため、専用容器にドライアイス梱包し、次世代シークエンス受託企業に提供します。シークエンス完了後、データはパスワードがかかった電子記憶媒体に保存され、速やかに浜松医科大学へ郵送されます。余った検体は適切な方法で返却を受け保管します。
また、シークエンスで得られたデータは解析のため、国立がん研究センター研究所 脳腫瘍連携分野にパスワードがかかった電子記憶媒体に保存し、郵送で提供します。その上で臨床情報なども踏まえ、浜松医科大学との間で結果の検証および解釈を行います。

利用または提供する試料・情報の項目

研究に使用する試料・情報

研究に使用する試料として、

• 手術で摘出した腫瘍の残余検体
• 血液

があります。

研究に使用する情報として、

• 診療で得られた情報（画像検査、病理組織画像、治療経過など）

があります。

いずれの試料・情報も、他の情報と照合しない限り特定の個人を識別できない状態に加工して使用します。

利用する者の範囲

機関名および責任者名

• 浜松医科大学　脳神経外科学講座　黒住和彦
• 国立がん研究センター　研究所脳腫瘍連携研究分野　鈴木啓道
• 筑波大学附属病院　脳神経外科　木野弘善
• 鹿児島大学病院　脳神経外科　花谷亮典
• 岡山大学病院　脳神経外科　伊達勲
• 東京女子医科大学　脳神経外科　天野耕作
• 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院　脳神経外科　永谷哲也

試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称

• 浜松医科大学　脳神経外科学講座　黒住和彦

試料・情報の利用又は他の研究機関への提供の停止（受付方法含む）

あなたの試料または情報を研究に使用することや、他の研究機関に提供することを望まない場合には、問い合わせ先までご連絡をいただければ、いつでも使用や提供を停止することができます。連絡方法は、以下問い合わせ先をご確認ください。

資料の入手または閲覧

この臨床研究の計画や方法については、あなたのご希望に応じて資料の要求または閲覧ができます。あなたがご自分の研究結果を知りたいと希望される場合は、研究担当者にその旨をお伝えいただければ、他の研究対象者に不利益が及ばない範囲内で、あなた自身にあなたの結果をお伝えします。希望された資料が他の研究対象者の個人情報の場合には、資料の提供または閲覧はできません。

情報の開示

あなたご自身が研究の概要や結果などの情報の開示を希望される場合は、他の参加者に不利益が及ばない範囲内で、原則的に結果を開示いたします。しかし、情報の開示を希望されない場合は、開示いたしません。
また、本研究の参加者以外の方が情報の開示を希望する場合は、原則的に結果を開示いたしません。

問い合わせ先

岡山大学病院問い合わせ先