臨床研究131

薬剤抵抗性の本態性振戦患者に対するMRIガイド下集束超音波治療の効果の検討

岡山旭東病院においてMRIガイド下集束超音波治療を受けられた方およびそのご家族の方へ
―「薬剤抵抗性の本態性振戦患者に対するMRIガイド下集束超音波治療の効果の検討」へご協力のお願い―

研究機関名および研究機関長 岡山大学病院 前田嘉信
研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 助教 佐々木達也

1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

薬物で十分な効果が得られない本態性振戦に対する新たな治療法として、超音波を用いた治療「MRIガイド下集束超音波治療」が2019年6月より日本で保険適応となりました。脳に超音波を当てて、震えの原因となっている異常な脳活動を抑える治療法で、頭にメスを入れることなく治療が可能です。しかし、この超音波治療の有効性と安全性については不明確な点も多く、データの蓄積とその解析が必要です。

この研究の目的は、薬剤で十分な効果が得られない本態性振戦に対して、この超音波治療の有効性と安全性を解明することです。

2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

この研究を行うことにより、本態性振戦に対する超音波治療の効果を解明することができ、これにより今後、本態性振戦患者様が本治療を選択する上での判断材料の1つとなる可能性があります。

2.研究の方法

1) 研究対象者

2021年4月1日〜2026年12月31日の間に共同研究機関である岡山旭東病院でMRIガイド下集束超音波治療を受けられた方を研究対象とします。

2) 研究期間

倫理委員会承認後~2026年12月31日

3) 研究方法

2021年4月1日~2026年12月31日の間に岡山旭東病院においてMRIガイド下集束超音波治療を受けられた方について、研究者が診療情報をもとに年齢、性別、診断名、罹病期間、治療の経過、身体所見、震えの重症度、認知機能、血液検査、画像検査などのデータを選び、MRIガイド下集束超音波治療の有効性と安全性に関する分析を行います。

4) 使用する情報

この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

  • 年齢、性別、診断名、罹病期間、投薬内容、治療経過、既往歴、家族歴
  • 身体所見、震えの重症度、認知機能
  • 血液検査、尿検査
  • 画像検査

5) 試料・情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学病院脳神経外科医局内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。

6) 研究計画書および個人情報の開示

あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。

この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

問い合わせ・連絡先

岡山大学病院 脳神経外科
氏名 佐々木達也
Tel 086-235-7336(平日:8時30分~17時00分)
Fax 086-227-0191

研究組織

研究代表機関名 岡山大学病院
研究代表責任者 岡山大学病院 脳神経外科 助教 佐々木達也
共同研究機関 岡山旭東病院 脳神経外科 島津洋介、牟礼英生