下垂体腺腫の手術
下垂体は、脳の中にあるホルモンのセンターです。ここで、成長ホルモン、性ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなどが産生されます。
このホルモン産生細胞が、腫瘍化することがあります。
通常は、鼻の穴から副腔鼻腔を通って下垂体に到達し、腫瘍を摘出することができます(経鼻的経蝶形骨洞手術)。
大きな腫瘍の場合は、開頭による摘出手術を行います。
通常は、手術用顕微鏡を用いて手術を行いますが、ルートが狭く深いため、より正確な操作をするために、最近では、ナビゲーションシステムや神経内視鏡を用いた手術法を取り入れています。
鼻の穴から蝶形骨洞という副鼻腔(鼻の穴に隣接しているスペース)を通って、下垂体に到達します。
1.顕微鏡とナビゲーションを用いた摘出術
顕微鏡とナビゲーションを一緒に使って、腫瘍の正確な摘出術を行っています。
手術室には、天井につりさげているモニターで、顕微鏡の画像とナビゲーション用の画像をまわりのスタッフが一度に見ることができます。
2.神経内視鏡とナビゲーションを用いた摘出術
神経内視鏡画像 ナビゲーション画像
これは、神経内視鏡の画像とナビゲーションを一緒に表示しています。内視鏡の画面を見ながら、手術野の現在位置を確認できます。