脳室内腫瘍生検術
腫瘍が脳室の中に発生した場合、内視鏡を用いて摘出することにより、脳の損傷を最小限にすることができます。
神経内視鏡を使いながら、生検術を行っている様子です。天釣りモニターをみながら術者と助手が共同して細かな操作を行います。正確で確実な病理サンプリングができ、迅速な診断に役立ちます。水頭症の治療を同時に行うことができ、侵襲が少ないので次の治療にすぐに進めます。
脳室内腫瘍は良性、悪性腫瘍のどちらの場合もありますが、水頭症を合併することがあり、迅速な診断治療が必要になります。上の図では松果体というところに腫瘍があり、生検するためには神経内視鏡が良い適応となります。
皮膚を切開し、骨に1cmぐらいの穴をあけ、脳室の前角というところからアプローチします。側脳室、第3脳室を経由して生検することができます。