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岡山大学病院において本態性振戦に対する高周波視床凝固術および

脳深部刺激療法を受けられた方およびそのご家族の方へ

「薬剤抵抗性本態性振戦患者におけるMRIガイド下集束超音波治療の不適応症例に対する

高周波視床凝固術および脳深部刺激療法の効果の検討」へご協力のお願い―

 

研究機関名 岡山大学病院 

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長 岡山大学病院長 前田嘉信

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 伊達勲

 

研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 教授 伊達 勲

研究分担者 岡山大学病院 脳神経外科 助教 佐々木達也

      岡山大学病院 脳神経外科 医員 細本 翔

      岡山大学病院 脳神経外科 医員 岡﨑洋介



1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

 薬物で十分な効果が得られない本態性振戦に対する新たな治療法として、超音波を用いた治療「MRIガイド下集束超音波治療」が20196月より日本で保険適応となりました。脳に超音波を当てて、震えの原因となっている異常な脳活動を抑える低侵襲な(身体への負担が少ない)治療です。しかし、超音波の特性上、頭にインプラントのある患者さんや頭蓋骨の骨密度が低い患者さんは、この治療を受けることができません。そういった患者さんは従来行われてきた、脳へ直接治療機器を挿入して行う治療(定位脳手術)が選択肢となります。超音波治療が受けられない患者さんへの定位脳手術の有効性と安全性については不明確な点も多く、データの蓄積とその解析が必要です。

 この研究の目的は、薬剤で十分な効果が得られない本態性振戦で、MRIガイド下集束超音波治療が不適応と考えられた患者さんに対する定位脳手術の有効性と安全性を解明することです。


2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

 この研究を行うことにより、MRIガイド下集束超音波治療が不適応と考えられた患者さんに対する定位脳手術の効果を解明することができ、これにより今後、本態性振戦患者さんが本治療を選択する上での判断材料の1つとなる可能性があります。


2.研究の方法

1) 研究対象者

 202141日~20251231日の間に、薬物で十分な効果が得られない本態性振戦でMRIガイド下集束超音波治療が不適応と考えられた患者さんのうち、岡山大学病院で定位脳手術を受けられた方を対象として実施させていただきます。


2) 研究期間

 倫理委員会承認後~20261231


3) 研究方法

 202141日~20251231日の間に、薬物で十分な効果が得られない本態性振戦でMRIガイド下集束超音波治療が不適応と考えられた患者さんのうち、岡山大学病院で定位脳手術を受けられた方について、研究者が診療情報をもとに年齢、性別、診断名、罹病期間、治療の経過、身体所見、震えの重症度、認知機能、血液検査、画像検査などのデータを選び、定位脳手術の有効性と安全性に関する分析を行います。


4) 使用する情報

 この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

 ・ 年齢、性別、診断名、罹病期間、投薬内容、治療経過、既往歴、家族歴

 ・ 身体所見、震えの重症度、認知機能

 ・ 血液検査、尿検査

 ・ 画像検査


5) 試料・情報の保存、二次利用

 この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学病院脳神経外科医局内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。


6) 研究計画書および個人情報の開示

 あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

 また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。

 この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

 この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方(ご家族の方等も拒否を申し出ることが出来る場合があります。詳細については下記の連絡先にお問い合わせください。)にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ただし、すでにデータが解析され、個人を特定できない場合は情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。


<問い合わせ・連絡先>

 岡山大学病院 脳神経外科

 氏名:佐々木 達也

 電話:086-235-7336(平日:830分~1700分)

 ファックス:086-227-0191


<研究組織>

 研究代表機関名  岡山大学病院

 研究代表責任者 岡山大学病院 脳神経外科 教授 伊達 勲


共同研究機関

 岡山旭東病院 脳神経外科 島津 洋介


List of Articles
番号 タイトル 日付
143 「無症候性もやもや病の予後と治療法の確立をめざした多施設共同研究─Asymptomatic Moyamoya Registry(AMORE研究)─」 2022-06-26
142 「大脳鎌部及び前頭蓋底部の髄膜腫、もやもや病における前大脳動脈硬膜枝の関与に関する検討:多機関共同研究」 2022-05-20
141 「低悪性度神経膠腫における分子分類と予後についての後方視的研究」 2022-01-17
140 「National Clinical Databaseを用いた日本における未破裂脳動脈瘤の治療成績に関する後向き観察研究(SMART Japan)」 2021-11-09
139 「多機関共同研究によるマルチオミックス解析に基づく脳腫瘍の発生・進展の分子機構の解明」 2021-11-08
138 「虚血発症頭蓋内内頚動脈解離の診断と治療に関する全国実態調査」 2021-10-22
137 「再発膠芽腫患者の予後を検討するレトロスペクティブ調査(新規ランダム化比較試験案構築に向けて)」 2021-09-18
136 「3DDSA-MRI fusion画像を用いたeloquent areaを灌流する血管の同定」 2021-08-21
135 「Spinal extradural arteriovenous fistulaの分類と各疾患群における臨床症状、血管構築、治療成績の検討:全国調査」 2021-08-13
134 「グリオーマにおける化学療法感受性の遺伝子指標の検索とそれに基づくテーラーメード治療法の開発」 2021-06-28
133 「JCOG1114CA1:臨床検体の解析によるPCNSL予後予測バイオマーカーおよび治療反応性規定因子の探索的研究(特定臨床研究「JCOG1114C」の附随研究)」 2021-06-21
» 「薬剤抵抗性本態性振戦患者におけるMRIガイド下集束超音波治療の不適応症例に対する高周波視床凝固術および脳深部刺激療法の効果の検討」へご協力のお願い 2021-06-18
131 「薬剤抵抗性の本態性振戦患者に対するMRIガイド下集束超音波治療の効果の検討」へご協力のお願い 2021-06-18
130 「厚生労働省がん研究助成金による胚細胞腫に対する多施設共同臨床研究」の後方視的長期フォローアップ研究へご協力のお願い 2021-06-18
129 「全国妊産婦脳卒中悉皆調査」へご協力のお願い 2021-06-04
128 「FREDを用いた脳動脈瘤に対するフローダイバーターの留置術の市販後初期経験に関する多施設共同登録研究(JAPAN FRED PMS)」へご協力のお願い 2021-05-06
127 「手術実績(データ)」を更新のお知らせ 2021-04-13
126 「スタッフ紹介」ならびに「外来診療」を更新のお知らせ 2021-04-06
125 「脊髄髄内腫瘍の治療成績と予後改善因子の解明」へご協力のお願い 2021-03-26
124 「コーンビームCT画像による非嚢状椎骨動脈瘤の術前評価」へご協力のお願い 2021-03-19