伊達 勲先生 

noushinkei_photo01.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

昭和57年(1982年)に岡山大学を卒業し、これまでの36年間を主に岡山大学脳神経外科で過ごしてきました。顕微鏡の明るい視野の下で見える脳の美しさに魅了され、また、コンピュータの様に症状から理論展開のできる神経系の疾患をもった患者さんを治療させていただけることにいつも感謝しています。医学生の時から、医師になったら是非外国で学んでみたい、という気持ちを強く持ち、英語学習に取り組んできました。1988年から2年間の米国留学(ニューヨーク州ロチェスター大学)は私の人生にとって何事にも代え難い貴重な経験です。その経験を生かして現在は、日本医学英語教育学会理事長および日本脳神経外科同時通訳団の団長として、英語に関する仕事も続けています。ITを駆使した顕微鏡でのナビゲーション手術、神経内視鏡手術、に加えて、3Dモニター下での脳手術、脳血管内手術、定位脳手術、脊椎・脊髄手術など脳神経外科の手術は安全で正確な手術をめざして、新しい方向にどんどん進んでいます。若い皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。


杉生憲志先生           

noushinkei_photo02.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

昭和62(1987)年に久留米大学を卒業し、地元である岡山大学脳神経外科に入局しました。脳外科は神経解剖に基づいた繊細な顕微鏡手術を行うアカデミックな科ですが、スポーツが盛んで明るくチームワークの良い医局の雰囲気は、今も変わりません。大学と関連病院で研鑽を積んだ後、1997年から3年間、スイス・ジュネーブ大学に留学し、最先端の脳血管内治療の臨床及び研究に従事しました。医学のみならずヨーロッパの文化に触れたことは私の人生の中で大きな財産となっています。脳という唯一無二の臓器をメスで治療する脳外科は天職だと思ってきましたが、帰国後は「切らずに治す」血管内治療に専心しています。この領域は脳外科の中でも特に発展がめざましく、また専門性が高いこともあり、大学病院には症例が集中し多くの治療を行っています。そして、私のもう一つの仕事?はサッカーであり、J2ファジアーノ岡山をサポートしています。


黒住和彦先生

noushinkei_photo08.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

平成9年(1997年)岡山大学脳神経外科に入局し、臨床では主に脳腫瘍の症例を担当し、研究では脳腫瘍についてのトランスレーショナルリサーチを行っています。

 入局後、尾道市立市民病院で臨床研修し、大学博士課程では、脳腫瘍に対する遺伝子治療、脳虚血に対する遺伝子細胞療法の研究を行いました。平成17年(2005年)から3年間、米国(オハイオ州立大学)留学を経験しています。基礎研究では、脳腫瘍に対するOncolytic virus療法、腫瘍microenvironmentについて研究し、臨床ではskull base surgeryのラボにて手術アプローチの研究をしました。

 現在、臨床については脳腫瘍、神経内視鏡、頭蓋底外科の手術を行っています。研究については脳腫瘍の遺伝子細胞治療、腫瘍溶解性ウイルス療法、分子標的薬治療、腫瘍微小環境、脳虚血に対する遺伝子細胞療法についての研究、 脳腫瘍に対する新規バイオマーカーの探索、 Skull base surgery・神経内視鏡・ナビゲーションについての検討などを行っています。

 日々探究心を持ち、脳神経外科の臨床と研究とさまざまなことにチャレンジすることをモットーにしています。


安原隆雄先生

noushinkei_photo10.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

岡大附属中学校・岡山操山高校卒業
H.10
年 岡山大学医学部(ボート部)卒業

医学部を卒業して脳神経外科に入局して20年を超え、四捨五入すると50歳になりました。未だ天命はわかりませんが、日々、もがきながら前進しております。

香川労災病院で楽しくハードな2年の研修を終え、大学に戻り病棟勤務や移植再生分野の研究を行いました。2005年から2年間、ゴルフのマスターズで有名なオーガスタという町のMedical College of Georgiaに研究留学し、2007年に大学で脳神経外科専門医になりました。2010年から2年間、北九州の新小文字病院脊髄脊椎外科治療センターで修業し、2012年から大学に戻り、現在に至ります。

脳神経外科は、病態と解剖の理解が非常に重要な科です。どのような科を志しても脳神経疾患は高齢化社会において避けて通れないものです。また、脊椎脊髄疾患は有病率が高く、正しい診断に基づいた適切な治療により、患者さんの人生をより良いものにすることができます。若いうちは様々なことを経験し吸収することができますし、それが良い研修につながると思います。一緒に楽しく・厳しく頑張ってまいりましょう。


菱川朋人先生

noushinkei_photo11.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

平成10年(1998年)に岡山大学を卒業し、伝統ある岡山大学脳神経外科の門を叩きました。4年間は国立循環器病センターで脳卒中の外科を中心に技術、知識のみならず、医師としての人間性の向上において修練してきました。大学では脳卒中の外科を中心に担当させて頂いており、数多くの症例を経験させて頂いております。大学病院での脳卒中の外科はその多くが予防治療の範疇に入り、手術適応を判断する幅広い知識と確実な技術、患者さんとの信頼関係の3つの要素から成り立っています。そのいずれもが欠けても良い医療は行えません。よく勉強し、よく練習し、患者さんの立場に立って物事を考えることが重要で、これはいずれも若い時期から心掛けていなければ成し得ないことです。若い皆さんとこの三位一体の醍醐味を味わい、共に成長していければと思っております。


亀田雅博先生

<医学生・研修医の皆さんへ>

平成12年(2000年)岡山大学医学部卒業後、岡山大学脳神経外科に入局しました。その後、姫路中央病院で脳神経外科研修を行い、現在、臨床では脳神経外科一般に加えて小児脳神経外科症例を主として担当しております。また、研究面では、Queensland Brain Institute, University of Queensland, Australiaにてneurogenesis, electrophysiology関係の研究を行い、帰国後は、移植・神経再生グループにて大学院生の指導に当たっております。脳神経外科がカバーする領域は広く、かつ奥も深く、一生をかけて極めるのに最もふさわしい診療科と考えております。岡山大学での卒後臨床研修のあと、岡山大学脳神経外科へ入局し、一生をかけて脳神経外科を極める仲間が増えることを期待しております。


藤井謙太郎先生

d948094d85dfa79a1621fe1bd468e1e4.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

平成16年(2004年)岡山大学医学部を卒業し、岡山大学脳神経外科に入局しました。岡山市立市民病院で初期・後期研修を修了した後、岡山大学大学院で脳腫瘍についての基礎研究を4年間行いました。10年目で専門医になり、翌年から約3年間ボストンのブリガム&ウィメンズホスピタルで基礎研究留学をさせていただきました。20171月に岡山大学脳神経外科に帰局し、現在は悪性脳腫瘍を中心に臨床に携わらせていただいています。

脳腫瘍は、近年基礎および臨床研究の発展が著しい分野です。また脳腫瘍の手術は腫瘍の種類、発生部位や大きさなどによって非常に多岐にわたり、奥が深いです。私自身医師として10年をゆうに越えるキャリアとなってしまいましたが、ようやくスタートを切ったくらいであり、エキスパートになる、まして極めるというのはそうやすやすと成しうるものではありません。しかし、よく言われることかもしれませんが、登ろうとする頂が高くて険しいほど、裏を返せばそれだけやりがいがあり、探求心や好奇心をくすぐられるものです。真摯に厳しく、しかし時には楽しく、やりがいをもってともに頑張っていける仲間が増えることを楽しみにしています。


平松匡文先生

1ad5d4a093cd57682f5206950af96f1c.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

 平成17年(2005年)に岡山大学医学部を卒業し、大阪の岸和田徳州会病院で初期研修を行った後、平成20年に岡山大学脳神経外科に入局しました。その後は大学病院・香川労災病院での後期研修を行い、岡山大学大学院で基礎研究を行った後、現在は大学病院での脳血管内治療と脳卒中の外科を中心に臨床業務・臨床研究を行っております。

 脳神経外科では、脳卒中を含めた脳血管障害に対して症候・解剖・病態・画像を含めた診断学を学ぶことができ、治療では開頭手術・血管内治療・内科治療の急性期治療からリハビリ、二次予防治療の全てを経験することができます。この様に一つの疾患群に対して、自力で診断から治療まで完結することのできる科はあまり無いと思います。特に、脳血管内治療は開頭術が困難な血管病変に対して、低い侵襲性で治療を行うことができるため、脳外科のsubspecialtyの中でも最も勢いがある分野の一つです。一緒に脳卒中に立ち向かっていってくれる仲間が増えてくれることを期待しています。


佐々木達也先生

deb7011d1c1c5ef4cd2f086ef1980a13.jpg

<医学生・研修医の皆さんへ>

平成19(2007)岡山大学を卒業し、初期研修から広島市民病院で4年半研修しました。その後、岡山大学で機能神経外科グループに所属し、東京都立神経病院でてんかん外科手術を学び、現在にいたります。主に不随意運動症に対する定位脳手術、難治性てんかんに対するてんかんの外科治療、痙縮に対するボトックス・髄腔内バクロフェン持続投与療法などに携わっています。対象とする疾患は慢性疾患が多く、薬物治療で思うような効果が得られない患者さんに手術を行い、機能的改善を目指しています。手術後の効果は劇的で、機能神経外科の醍醐味といえます。聞きなれない手術が多いかもしれませんが、一度でも改善を目の当たりにすれば、面白さ、難しさ、奥深さを実感してもらえると思います。神経機能解剖に興味のある若い先生方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。学生時代はバレーボールをしていました。バレーボール経験者の方の研修もお待ちしています。




List of Articles