研修医からのメッセージ


西和彦先生

(卒後5年レジデント:H30年4月-H31年3月大学病院研修)


初めまして。私は2018年4月から岡山大学脳外科レジデントとして勤務を始めております。

今、6月の半ばなので大学での生活が始まり2か月半が過ぎました。卒後4年間は一般の病院で4年間勤務してきました。市中病院と全く異なる環境でやっていけるかどうか心配でしたが、次第に慣れてきたところです。大学での研修は、どちらかというと事務的な雑用業務が多く手術においてほとんど手を出す機会はないのではないかと想像しておりましたが、実際はそうではなく、チャンスがあればどんどん手技的なこともさせていただける環境にあります。特に救急などでは自分がメインで担当する症例も多く、緊急手術も多く経験させていただいております。それから何と言っても、大学ならではの珍しい症例も多く、カンファレンスではとても勉強になります。現在は血管チームに所属しておりますが、巨大動脈瘤や血管奇形など他の病院ではなかなか見られないような治療も多く、大変良い経験となっております。長時間かかる手術も多く、勉強やカンファレンスの準備などで夜遅い毎日ですが、秋には医局旅行もあり(かなり楽しみにしています!!)、医局対抗の野球・サッカー・バスケットボール・レガッタなどのイベントもあり、リフレッシュできる機会も多いようです。といってもまだ、何も参加できてないですが・・・(すみません)。今後どんどん参加します! その他、学会発表や研究会・勉強会も積極的に参加したいと思っています。医局の雰囲気も暖かく、教授をはじめとして上司の先生方からは、優しく指導していただけます。また、中国四国地方を中心に関連病院も多く大学外での研修先も充実しています。岡山大学での研修を考えている研修医・学生の方、いつでも見学にいらしてください。岡大で一緒に頑張りましょう。



河内哲

(卒後5年(当時)医員:H29年4月-H30年3月大学病院研修)


 研修医、学生の皆さん初めまして。私は学生の頃より脳神経外科に興味があり、学生時代には選択実習でもお世話になっておりました。卒後市中病院で脳神経外科の後期研修中に岡山大学脳神経外科に入局を果たし、卒後5年目となるH29年の春に帰局しました。

大学病院では疾患の多様さに驚きました。市中病院では脳卒中、外傷を主に診ておりましたが、大学病院では脳腫瘍、未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、難治性てんかん、小児頭蓋疾患や脊椎変性疾患など多岐にわたる疾患を扱っており、それぞれの専門の先生にご指導いただきました。このような経験は市中病院などでは体験できないことであり、大変勉強になりました。また、毎週の手術、検査症例の検討カンファレンスではディスカッションを通じて病態や手術への理解を深めることができましたし、術前検討では英語表記でのプレゼンテーションを行っており医学英語の習得の助けともなりました。手技に関しましても血管撮影、開頭や内視鏡手技、顕微鏡手術など多くを経験させていただきました。

一方で研修生活は主に毎週2~3件程度の手術を担当し、術前検討の準備をする毎日であり、どうしても疲労が蓄積しがちです。そのような時には同期やともに研修した先生方との触れ合いが支えとなりました。岡山大学脳神経外科は全国的に見ても有数の新規入局者数を誇っており、若い先生方が多く医局はいつも活力に満ち溢れています。そういった雰囲気が入局の決め手になった先生も多いと思います。また、指導医の先生方も飲み会に連れていってくださったり、医局で他愛ない話で盛り上がったりとコミュニケーションも豊富で、暖かい空気の中で仕事ができるのが特徴だと思っております。

いかがでしたでしょうか。研修先で迷っていたり、大学病院研修を考えているけどまだ踏ん切りがつかないという人がおられましたら、ぜひ一度見学にいらしてください。お待ちしております。



石田穣治先生 

卒後5年(当時)医員:H224-H233月大学病院研修


はじめまして。私は今年から大学院に入学し、脳腫瘍の研究に励むことになりますが、岡山大学脳神経外科での研修について述べさせていただくことにします。

 初期研修終了後、小児科で研修しておりましたが、かねてより脳神経の神秘さ、ダイナミックな変化に興味を持っており、卒後4年目に脳神経外科への入門することを決意しました。平成21年に岡山大学脳神経外科へ入局し、大学病院で研修をさせてもらうことになりました。

 大学病院では小児、水頭症、脳腫瘍を中心に、血管障害、脊椎脊髄、機能、外傷など幅広く、濃厚な経験をすることが出来ました。研修内容の一例を申しますと、大きな頭蓋底腫瘍に対してオーベンと術前検討し、朝の術前カンファレンスに提示する。そこであれやこれやといういろんな意見が飛び出し、もう一度練り直す。実際の手術でうまく行く日もあれば苦難する日もあり、術後また検討する。といった感じで、忙しさに追われる毎日でした。岡山大学脳神経外科には中国四国地方を中心に一筋縄ではいかない症例ばかりが集まってきます。研修医は、大学病院だから外から見ているだけ、というものではなく、どんどん手術に参加させてもらえます(人手が足りていないこともあり、あらゆる手術に駆り出されます)。神経内視鏡や様々なモニタリングを駆使して手術を行うなど、大学病院ならではのアカデミックで最先端の脳神経外科を経験できます。その合間に適切な指導を受けて学会発表も行うことが出来ます。朝の勉強会もあります。スポーツ大会も盛んです。

このように忙しく過ごす毎日ですが、岡山大学脳神経外科の最も特徴的なことは、医局の雰囲気が温かで、上司の先輩方、同僚に恵まれていることだと思います。興味がある方は一度当科の雰囲気を体験しに来てください。一緒に頑張りましょう。

 

 

高杉祐二 先生 

(卒後2年(当時)レジデント:H224-H233月大学病院研修)


 4月に入局し、大学病院勤務をしてきました。新人はそれぞれオーベン(いわゆる師匠)がつき、基本的にはオーベンの患者さんを担当医で受け持ちました。私は定位脳手術・てんかん外科グループの上利先生がオーベンだったので、受け持つ患者さんのほとんどはParkinson病の患者さんでした。大学に帰ってくるまでにみたこともない手術・病態だったため、最初の頃は非常に不安がありました。開頭術はできるのだろうか、腫瘍や脳血管障害や脊髄・脊椎の手術は勉強できるのだろうか、という心配もありましたが、Parkinson病の勉強を始めてみると、その臨床像、現在の医学的知見、手術手技や周術期管理が、次第に面白く興味深いものに感じられるようになりました。オーベンも一つ一つの症例に対して、忙しい時間を割いてじっくり説明してくださったので、そのたびに興味を持って勉強することができました。

 もちろん他の病院で見ることがないような、広範かつeloquent areaに居座る腫瘍の手術、動脈瘤やAVMなどの血管内治療、小児脳神経外科手術なども毎日のように行われており、各専門の先生について様々な症例を指導していただきました。十分な術前後のカンファレンスでの手術検討、病態の考察、最新手術機器を用いた治療を経験できました。

 大学病院では研究・発表も盛んで、学会発表のチャンスをいただき国内外で発表しました。わかりやすくacademicな発表の要諦を御指導いただき、他施設の発表スタイルと比較できたことも大きな発見でした。

 仕事以外では、医局旅行や脳神経外科野球大会、各種スポーツの医局対向戦(野球、サッカー、バスケ、バレー、レガッタ)にも参加しました。事あるごとに飲み会が発生し、普段まじめな先生たちが垣根を無くして話してくれる、心地よい雰囲気でした。

この1年間の経験は、私にとって一生の宝となるだろうと思います。

 

 

清水裕章先生

(卒後2年(当時)レジデント:H224-H233月大学病院研修)


研修生活を考えると、何を思い浮かべるでしょうか。やはり、忙しいの一言につきます。

岡山大学脳神経外科の研修もやはり忙しいです。ただ、どのように忙しいかが重要だと思います。

雑用が忙しい?社会人の初めですから、仕事を覚える意味合いでも必要なことです。

飲みが忙しい?ある程度の飲みコミュニケーションは情報交換、信頼関係の築くうえでも必要です。

では、肝心の脳外科としての仕事は何もできないのではないかと心配になるかもしれません。全く逆です。研修医だから「周囲で見とけ」ってことは言われることはありません。あくまでも、研修医が第1線で頑張ります。そのおかげで、やる気さえあれば、おのずと執刀のチャンスが巡ってきます。

また、経済的状況もしっかい環境整備してくれますので、お金のことで路頭に迷うことはなく、余裕をもって欲しい教科書は購入することができます。それなりに目標をもって頑張れば、半年間で専門医に必要な症例数を満たすことは十分可能です。

でも、大学の研修ばかりだと、やはり疲れるのが実情です。たまには休みをとって、温泉にでも入りたいと思うのが普通です。

夏休み、冬休みはしっかりとることは可能ですし、学会発表のチャンスも巡ってきます。というのも、上級医の先生方は良い意味で個性的であり、様々なことからアイデアを生み出す優秀な方々です。その恩恵は十分受け取ることができ、学会で様々なところに行くことも可能です。

 今、どこで研修するか迷っているかたは、一度是非見学にいらしてください。



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