「もやもや病の長期予後における後方循環障害の影響」
へご協力のお願い
-昭和64年1月1日~平成25年11月11日までに当科において
もやもや病で入院された方へ-
研究機関名 岡山大学病院 脳神経外科
責任研究者 岡山大学病院 脳神経外科 教授 伊達 勲
分担研究者 岡山大学病院 脳神経外科 助教 菱川朋人
1.研究の意義と目的
脳動脈は内頚動脈系と椎骨脳底動脈系に分けられます。もやもや病は両側内頚動脈終末部の狭窄とそれに伴い側副路として発達した脳底部の異常血管網の形成を特徴とする疾患です。椎骨脳底動脈系は側副路として血流維持に重要な役割を担っております。初期は内頚動脈に限局していた病変が進行とともに椎骨脳底動脈の末梢に及ぶと側副路として機能できなくなり,重症の脳虚血(脳梗塞)に至るとされております。この病態が患者さまの長期の臨床症状(長期予後)にどのような影響を及ぼすかを研究の目的としております。
2.研究の方法
1) 研究対象:
岡山大学病院脳神経外科でもやもや病と診断された患者さま150人
2) 研究期間:
平成25年12月倫理委員会承認後から平成27年12月31日まで
3) 研究方法:
この研究では,昭和64年1月1日から平成25年11月11日までに岡山大学病院脳神経外科でもやもや病と診断された患者さまを対象にします。過去のカルテより病歴,発症形態,外科治療の種類や周術期合併症の発生,経過中の脳卒中の発生の有無,最新の予後を後ろ向きに調査します。MRIや脳血管造影,脳血流検査を閲覧し,画像所見を調査させて頂きます。
4) 調査票等:
研究調査にはカルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが,あなたの個人情報は削除し匿名化し,個人情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
・ 年齢,性別,罹病期間,手術記録
・ MRI、脳血管造影,脳血流検査などの検査データ
5) 情報の保護:
データは岡山大学病院脳神経外科医局で厳重に管理し,外部には持ち出ししません。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピュータに保存し,その他の情報は施錠可能な保管庫に研究終了後も5年間保存させていただきます。
調査結果は個人を特定できない形で関連の学会および論文にて発表する予定です。
この研究にご質問等がありましたら下記までお問い合わせ下さい。御自身や御家族の情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので,平成27年12月31日までの間に下記の連絡先までお申出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。
<問い合わせ・連絡先>
所属:岡山大学病院 脳神経外科
職名:助教 氏名:菱川朋人
電話番号:086-235-7337 ファックス:086-227-0191