201011日~20191231日の間に

当科において椎骨脳底動脈拡張延長と診断された方、

およびそのご家族の方へ

VertebroBasilar Dolichoectasia(椎骨脳底動脈拡張延長)の自然歴および外科的治療の

成績に関する多施設共同登録研究」へご協力のお願い―


研究機関名 岡山大学病院

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長 岡山大学病院長 金澤 右

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 大塚愛二


研究責任者 岡山大学病院 IVRセンター 准教授  杉生憲志

研究分担者 岡山大学病院 脳神経外科 教授  伊達 勲

      岡山大学病院 脳神経外科 講師  菱川朋人

      岡山大学病院 脳神経外科 助教  平松匡文

      岡山大学病院 脳神経外科 医員  春間 純

      岡山大学病院 脳神経外科 医員  髙橋 悠

      岡山大学病院 脳神経外科 医員  胡谷侑貴

      岡山大学病院 脳神経外科 医員(大学院生) 村井 智

      岡山大学病院 脳神経外科 医員(大学院生) 西 和彦

      岡山大学病院 脳神経外科 医員(大学院生) 山岡陽子


1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

 椎骨脳底動脈拡張延長(VBDVertebroBasilar Dolichoectasia)は脳動脈瘤の一型であり、主に脳底動脈という脳幹を栄養する血管が拡張し、また高度に蛇行します。この拡張蛇行によって脳幹を圧迫したり、動脈瘤のように破裂したり、脳幹の脳梗塞を起こすことがあります。この傾向はサイズの大きなものほど顕著です。

 しかし治療は極めて難しく確立したものは未だありません。血管そのものが拡張するために通常の嚢状動脈瘤のようにクリッピングやコイル塞栓術は困難です。また脳底動脈からは脳幹に多数の細い栄養血管を分枝していて脳底動脈の遮断は脳幹の脳梗塞を引き起こし重篤な後遺症を招く危険性が高いのです。

 本研究では、全国の脳血管内治療の主要施設に対してアンケート調査をし、自然歴及び外科的治療の方針、転帰を聴取することで、今後の治療指針に資するデータを提供することを目的としています。


2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

 疾患の発生頻度は脳動脈瘤の中の0.07-0.1%と極めて稀です。希少疾患であり、現段階で全国的にも診療方針は定まったものはありません。治療法の選択において自然歴および外科的理療の方針、転機を聴取すること目的とする本研究は意義があると考えられます。


2.研究の方法

1) 研究対象者 

 201011日~20191231日の間に岡山大学病院および共同研究機関において椎骨脳底動脈拡張延長(VBD)と診断された方、約100名、岡山大学病院脳神経外科においては約10名を研究対象とします。


2) 研究期間

 臨床研究審査専門委員会承認後(2020410日)~2021331


3) 研究方法

 201011日~20191231日の間に当院においてVBDと診断された方で、研究者が診療情報をもとに年齢・性別・既往・症状・診断名・CT/MRI画像所見・血管撮影所見・治療情報・合併症に関するデータを選び、診断・治療結果に関する分析を行います。


4) 使用する情報

 この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

・年齢、性別、既往(生活習慣病や脳血管障害など)、症状、CT/MRI画像所見、血管撮影所見、治療情報、合併症に関するデータ


5) 外部への情報の提供

 この研究に使用する情報は、以下の共同研究機関に提供させていただきます。提供の際、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し、提供させていただきます。


 研究事務局

 京都大学医学部 脳神経外科学講座

 〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54

 TEL  075-751-3459


6) 情報の保存、二次利用

 この研究に使用した情報は、研究終了後または研究結果の最終の公表後10年間、研究事務局および各共同研究期間で厳重に保管されます。岡山大学病院では脳神経外科(臨床研究棟9階脳神経外科医局 准教授室内)で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。

 なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う予定はありません。

 廃棄の際には、個人情報に十分注意して、電子情報はコンピューターから完全抹消し、紙媒体(資料)はシュレッダーにて裁断し廃棄します。


7) 研究計画書および個人情報の開示

 あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。

 また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。

 この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。


 この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2020630日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。


<問い合わせ・連絡先>

 岡山大学病院 IVRセンター 准教授

 氏名:杉生 憲志

 電話:086-235-7336(平日:830分~1715分)

 ファックス:086-227-0191


<研究組織>

 研究代表機関名  京都大学医学研究科 医学専攻脳病態生理学講座 脳神経外科学

 研究代表責任者 講師 石井 暁

 研究担当者    助教 菊池隆幸、大川将和


共同研究機関、既存試料・情報の提供のみを行う機関

 日本脳神経血管内治療学会認定専門医在籍施設において研究協力をお願いしています。


既存試料・情報の提供のみを行う機関

 岡山大学病院  杉生憲志


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