─2006年1月1日から2015年12月31日まで
岡山大学病院 脳神経外科において
内頚動脈後交通動脈分岐部の未破裂脳動脈瘤の治療を
受けられた方へ─
「内頚動脈後交通動脈分岐部瘤に対する後交通動脈を温存した
塞栓術後の再発リスク」へ
ご協力のお願い
研究機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
岡山大学病院
研究機関の長 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 那須保友
岡山大学病院長 金澤 右
研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 助教 平松匡文
1.研究の概要(研究の背景、目的及び意義)
未破裂脳動脈瘤に対しての治療であるコイル塞栓術は、開頭の必要がない一方で、再発しやすいと報告されており、特に内頚動脈と後交通動脈の分岐部に生じる瘤は、後交通動脈を温存することでさらに再発しやすくなる恐れがあります。
当科において内頚動脈と後交通動脈の分岐部に生じた未破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を行った患者さんを対象に、どういった因子が再発を生じやすくするかを調べることを目的として研究をおこないます。
2.研究の方法
1) 研究対象者
2006年1月1日から2015年12月31日まで岡山大学病院 脳神経外科において内頚動脈後交通動脈分岐部の未破裂脳動脈瘤の治療を受けられた方42人を対象とします。
2) 研究期間
2017年9月29日 〜 2018年1月31日
3) 研究方法
2006年1月1日〜2015年12月31日の間に岡山大学病院脳神経外科において、内頚動脈後交通動脈分岐部に生じた未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術による治療を受けられた方42名を研究対象とします。
研究者が診療情報をもとに
・年齢
・性別
・動脈瘤の情報
・治療情報
・再発再治療に関するデータ
を選び、再発に関する分析を行い、コイル塞栓後の再発が生じる原因について調べます。
4) 使用する情報
研究に使用する情報として、以下の情報を抽出し使用させていただきます。情報の管理はコード番号等で行い、氏名、生年月日などあなたを直ちに特定できる情報は削除し、あなたの情報が漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。ただし、必要な場合に個人を識別できるように、原則としてあなたの氏名などの情報とコード番号の対応表を残しています。
1) 患者基本情報:年齢、性別、診断名
2) 画像情報(動脈瘤の計測値、高難度瘤の有無)
3) 治療情報(治療で用いた補助テクニック、塞栓後の後交通動脈開存の有無、塞栓結果、合併症の有無)
4) 経過観察(再発率、再治療率)
5) 情報の保存及び廃棄の方法、二次利用
本研究に使用した情報は研究終了後5年間、岡山大学病院 臨床研究棟9階 脳神経外科医局 准教授室内で厳重に保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。保存期間終了後は電子情報はコンピューターから削除し、その他の情報はシュレッダーで裁断し廃棄します。
6) 研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、この研究の計画および研究の方法に関する資料を入手または閲覧することが出来ますのでお申出ください。
また、この研究におけるあなたの個人情報等の開示はあなたが希望される場合に行います。あなたの同意により、ご家族等を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。この研究の結果は氏名、生年月日などあなたを直ちに特定できる情報を分からない形にして学会、論文で発表しますのでご了承ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、ご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2017年12月31日までに下記の連絡先までお申出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者さんに不利益が生じることはありません。
〈問い合わせ・連絡先〉
岡山大学病院 脳神経外科 助教 平松匡文
電話:086-235-7336(脳神経外科医局:平日9時から17時)
Fax:086-227-0191