2008年4月1日~2019年4月31日の間に
当科において頭蓋内膿瘍の外科的治療を受けられた方、
およびそのご家族の方へへ
―「頭蓋内膿瘍に対する外科的治療を施行した治療成績、予後の検討」へ
ご協力のお願い―
研究機関名 岡山大学病院
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
研究機関長 岡山大学病院長 金澤 右
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 大塚愛二
研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 教授 伊達 勲
研究分担者 岡山大学病院 脳神経外科 医員 胡谷侑貴
岡山大学病院 脳神経外科 講師 安原隆雄
岡山大学病院 脳神経外科 助教 亀田雅博
岡山大学病院 脳神経外科 助教 佐々木達也
1.研究の概要
1) 研究の背景および目的
頭蓋骨の中の膿瘍(膿)は脳の中や脳の表面に発生する神経の感染症です。脳膿瘍は早期発見、予防などにより近年は病気そのものが減少していますが、いまだに死亡する可能性のある疾患の1つです。発症部位により、麻痺、けいれん、意識障害などを呈します。手術や、長期の抗生剤投与にて治療しますが、時に手術は複数回行なわれる場合もあります。本研究は、当院での頭蓋内膿瘍に対し外科的治療を受けた方を調査し、発症年齢、基礎疾患、感染細菌、治療方法などによりその後の予後に影響を与えるか、検討することを目的としています。
2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義
これらは稀な感染症です。予後因子が決定されれば、外科的治療の必要性や、抗生剤投与期間などを適切に行うことができます。また早期診断・治療につながる解析を行うことで病気そのものの治癒率を向上させることが本研究の意義になります。
2.研究の方法
1) 研究対象者
2008年4月1日~2019年4月30日の間に岡山大学病院脳神経外科において頭蓋内膿瘍の外科的治療を受けられた方40名を研究対象とします。
2) 研究期間
2019年8月9日~2020年12月31日
3) 研究方法
2008年4月1日~2019年4月31日の間に当院において頭蓋内膿瘍の外科的治療を受けられた方で、研究者が診療情報をもとに年齢・性別・既往・症状・血液検査結果・画像所見(CT・MRI)・治療情報・合併症に関するデータを選び、診断・治療結果に関する分析を行います。
4) 使用する情報
この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
・患者基本情報:年齢、性別、既往、症状
・血液検査、画像所見(CT、MRI)
・治療情報、合併症に関するデータ
5) 情報の保存、二次利用
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学病院脳神経外科内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、臨床研究審査専門委員会にて承認を得ます。承認された後にホームページ等で研究内容の公表を行い、拒否機会を設けます。
一定の期間保存が必要な理由は、研究終了後も論文作成やデータ確認を行う事が想定されるためです。
廃棄の際には、個人情報に十分注意して、電子情報はコンピューターから完全抹消し、紙媒体(資料)はシュレッダーにて裁断し廃棄します。
6) 研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
また、この研究における個人情報の開示は、あなたが希望される場合にのみ行います。あなたの同意により、ご家族等(父母(親権者)、配偶者、成人の子又は兄弟姉妹等、後見人、保佐人)を交えてお知らせすることもできます。内容についておわかりになりにくい点がありましたら、遠慮なく担当者にお尋ねください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2019年9月30日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。
<問い合わせ・連絡先>
岡山大学病院 脳神経外科
氏名:胡谷侑貴
電話:086-235-7336(平日:8時30分~17時15分)
ファックス:086-227-0191