201811日~2023930日の間に当科において

入院治療を受けられた方およびそのご家族の方へ

―「一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業

Japan Neurosurgical DatabaseJND)」へ

ご協力のお願い―

 

研究機関名 岡山大学病院

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

研究機関長 岡山大学病院長 金澤 右

      岡山大学大学院医歯薬学総合研究科長 那須保友

 

研究責任者 岡山大学病院 脳神経外科 教授 伊達 勲

研究分担者

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:准教授      氏名:杉生憲志

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:講師       氏名:黒住和彦

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:講師       氏名:安原隆雄

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:助教       氏名:菱川朋人

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:助教       氏名:亀田雅博

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:助教       氏名:藤井謙太郎

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:助教       氏名:平松匡文

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:助教       氏名:佐々木達也

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:医員       氏名:清水 俊彦

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:医員       氏名:岡﨑三保子

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:医員       氏名:西廣真吾

 所属:岡山大学病院 脳神経外科     職名:医員       氏名:守本 純

 

1.研究の概要

1) 研究の背景および目的

近年、高齢化の進展と医療費の増加に伴い、世界的に医療の質や適切な医療を受けることに対する関心は高まりつつあります。本研究の目的は、一般社団法人日本脳神経外科学会(以下、本学会)会員が所属する、日本全国の脳神経外科施設における手術を含む医療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すことです。

 

2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義

これにより、日本の脳神経外科医療の実態を「見える化」し、明らかとなった課題に対して実際のデータに基づく改善策の検討や、施設、地域や全国単位での医療の水準を明らかにし、比較することなどが可能となります。

また、分析結果から、より正確に手術や治療にともなう危険が明らかとなり、担当医は患者さんやご家族とともに、治療に伴う危険と利益を共有した上で、治療方針を決定することができます。

 

2.研究の方法

1) 研究対象者

201811日~2023930日までの間に岡山大学病院および共同研究機関で入院治療を受けられた方を研究対象とします。日本全国で年間約30万件の患者さん、岡山大学病院脳神経外科においては年間約1,000件の登録を予定しております。

 

2) 研究期間

倫理委員会承認後~2023930日 

ただし必要な手続きを経て研究期間・登録対象期間は延長される予定です。

 

3) 研究方法

この事業は、日本脳神経外科学会が主導する多施設共同研究です。この研究では、201811日~2023930日の間に岡山大学病院脳神経外科に、入院されている患者さん全てを対象とさせていただく予定です。この研究では、手術や検査など、通常の診療で行われる脳神経外科医療の情報を、専用のインターネットを介して、日本脳神経外科学会(以下本学会)事務局に送ります。

 

4) 使用する情報

具体的な研究登録項目は、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

 日本脳神経外科学会では、事務局で全国から収集しましたデータを用いて、脳神経外科で入院治療を受けられた患者さんの病気ごとの治療件数や治療に伴うリスクや入院日数などについて、解析を行う予定です。

 

登録項目の実際は、下記の内容です。

①施設情報

②患者情報

            生年

            年齢

            性別

            登録の拒否申請

            患者居住地の郵便番号

            発症日

            発症前modified Rankin Scale

③主治医情報

④入院情報

            入院年月日

            入院経路

            予定入院/緊急入院

            救急搬送の有無

⑤退院情報

            退院年月日

            在院日数

            退院先

            退院時modified Rankin Scale

            退院時Glasgow Outcome Scale (GOS)

⑥診療目的

            診断検査

            教育入院

            内科治療

            手術

            化学療法

            放射線治療

            リハビリテーション

            終末期管理

            その他

⑦診断検査

            CT

            MRI

            脳波

            核医学

            高次脳機能検査

            脊髄造影

            カテーテル血管撮影/読影

            その他

⑧内科治療

            抗血小板療法

            抗凝固療法

            脳保護療法

            抗浮腫療法

            けいれん てんかん 薬物療法

            頭痛 薬物療法

            モニタリング下の神経集中治療

            感染症治療

            その他

⑨化学療法

⑩放射線療法

            定位放射線治療

            定位放射線治療以外

⑪手術

大分類 (以下、各大分類ごとに、主病名、発症形式、術式を登録)

            脳腫瘍

            脳血管障害

            頭部外傷

            水頭症/奇形

            脊髄/脊椎/末梢神経

            脳症/感染症/炎症性疾患/その他

主病名

発症形式/受傷機転(頭部外傷のみ)

術式

手術情報

            手術日

            手術時年齢

            術式分類

            術者

            指導的助手

            開頭術者

            助手

            見学

            麻酔法

            手術回数

 

5) 外部への情報の提供

この研究では、手術や検査など、通常の診療で行われる脳神経外科医療の情報を、専用のインターネットを介して、日本脳神経外科学会事務局に送ります。提供の際、氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し、提供させていただきます。

 【情報の提供先、解析担当】

 一般社団法人日本脳神経外科学会 事務局

 研究責任者:嘉山孝正(山形大学先進がん医学講座 教授)

 〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル4階・6

【インターネットを介する症例登録業務の一部委託先】

(株)ケーアイエス

103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-36-7 蛎殻町千葉ビル7

 

6) 情報の保存、二次利用

データの保存期間は、論文発表後10年間です。保管場所は日本脳神経外科学会 事務局(研究事務局:研究責任者 嘉山孝正)です。岡山大学病院脳神経外科では研究事務局へ情報提供後、10年間岡山大学病院 臨床研究棟9階 脳神経外科医局 准教授室内で厳重に保存させていただきます。

電子情報保存の場合はパスワード等で制御されたインターネットに接続できないコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。

一定の期間保存が必要な理由は、研究終了後も論文作成やデータ確認を行う事が想定されるためです。

その後、データはデータ削除用のソフトウェアを用いて削除を行い、紙媒体(資料)はシュレッダーを使用して、個人の情報を識別しないようにして、廃棄します。

将来的に高層階データベースが構築された場合には、再度研究を倫理審査委員会へ申請します。また、本研究事業のデータベースを利用して、介入をともなう研究を行う場合は、患者さんに個別に説明をおこない、同意を取得いたします。また、研究参加の時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性があるため、新たな研究ごとに研究倫理審査を受けることが、本研究事業のデータベース利用の必須条件となっています。

             

 

7) 研究計画書および個人情報の開示

患者さんのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画書及び研究の方法に関する資料を入手または閲覧することができますので、お申し出ください。

また、この研究における個人情報の開示を行う予定はありません。

 本研究で収集されたデータの分析結果は、学術集会や専門雑誌、ウェブサイト等で発表されます

分析結果が発表されたり、各施設に通知されたりする際は、集計された数値や分析された結果としてのみ公表され、氏名、生年月日などの患者さんを直ちに特定できるデータをわからない形にして行いますので、ご了解ください。

 

この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2023930日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

 

<問い合わせ・連絡先>

 所属:岡山大学病院 脳神経外科

 氏名:伊達 勲

 電話:086-235-7336(平日:9時~17時)

ファックス:086-227-0191

 

<研究組織>

【主任研究者】山形大学先進がん医学講座 教授 嘉山 孝正

 

【参加研究施設】

山形大学病院 脳神経外科  教授 園田 順彦

山形大学総合医学教育センター  教授 佐藤 慎哉

順天堂大学病院 脳神経外科  教授 新井 一

九州大学病院 脳神経外科  教授 飯原 弘二

東京大学病院 脳神経外科  教授 斉藤 延人

山口大学病院 脳神経外科  教授 鈴木 倫保

東北大学病院 脳神経外科  教授 冨永 悌二

大阪市立大学病院 脳神経外科  教授 大畑 建治

山梨大学病院 脳神経外科  教授 木内 博之

日本医科大学病院 脳神経外科  教授 森田 明夫

藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 脳神経外科  教授 加藤 庸子

獨協医科大学病院 脳神経外科  教授 金 彪

広島大学病院 脳神経外科  教授 栗栖 薫

杏林大学病院 脳神経外科  教授 塩川 芳昭

岡山大学病院 脳神経外科  教授 伊達 勲

奈良県立医科大学病院 脳神経外科  教授 中瀬 裕之

新潟大学病院 脳神経外科  教授 藤井 幸彦

信州大学病院 脳神経外科  教授 本郷 一博

札幌医科大学病院 脳神経外科  教授 三國 信啓

京都大学病院 脳神経外科  教授 宮本 享

慶應義塾大学病院 脳神経外科  教授 吉田 一成

名古屋大学病院 脳神経外科  教授 若林 俊彦

岩手医科大学病院 脳神経外科  教授 小笠原 邦昭

近畿大学病院 脳神経外科  教授 加藤 天美

東京女子医科大学病院 脳神経外科  教授 川俣 貴一

神戸大学病院 脳神経外科  教授 甲村 英二

神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科  教授 坂井 信幸

大阪市立総合医療センター 小児脳神経外科  教育顧問 坂本 博昭

国立循環器病研究センター 脳神経外科  部長 高橋 淳

国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科  科長 成田 善孝

埼玉医科大学国際医療センター 脳神経外科  教授 西川 亮

日本大学病院 脳神経外科  教授 山本 隆充

滋賀医科大学病院 脳神経外科  教授 野崎 和彦

 

全国の一般社団法人日本脳神経外科学会 専門医研修プログラム参加施設1,200以上および日本脳神経外科学会会員が所属するその他の中・小規模病院、クリニック等の医療機関1,500以上、合わせて日本全国2,700以上の脳神経外科施設

本学会のウェブサイト内(http://jns.umin.ac.jp)にてご確認ください。

 

List of Articles
番号 タイトル 日付
63 「栄養動脈から脊髄動脈が分岐する脊髄硬膜動静脈瘻の診断と治療」へ ご協力のお願い 2018-05-02
62 「頸椎変性疾患術後せん妄発症を予測する因子の検討」へご協力のお願い 2018-05-02
» 「一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」へご協力のお願い 2018-03-28
60 「Flow diverter時代の大型/巨大内頚動脈海綿静脈洞部未破裂脳動脈瘤に対するIC ligationの有効性の検討」研究へ ご協力のお願い 2018-03-24
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